幼稚園

モンテッソーリだより ~ おてつだい したいな ♪ ~  2024. 7.18

子ども達はいつも、自分で「お仕事」を選び、「できた!」の喜びをつみ重ねています。

ゆりの部屋では、教具だけでなく、のり・はさみ・折り紙からごみ箱にいたるまで、いつも同じ場所に置いてあり、自由に使えます。 でも、モンテッソーリ教育は、ただ自由に好きなことをする教育ではありません

使ったものを元に戻す」(次の人のために)、順番を待つ」(教具は1つずつしかありません)、「他の人のじゃまをしない」など、社会のルールが身につくように伝えています。 子ども達は、ルールを守ってがんばっています♡

夏休みは、手を使うことが大好きな子ども達が、お手伝いをする絶好のチャンスです!

お手伝いは家族の一員だと認めてもらえるうれしい機会。 子どもの興味・能力に合ったことを見つけて「おてつだいしてくれる?」と誘ってみましょう♪  「結果」より「プロセス」を大切にして、楽しくできますように♡

 

————–おてつだい ~教え方のコツは?—————-

  • やり方をゆっくり見せる。なるべく言葉は少なく 「見ててね」 (百聞は一見にしかず)
  • お手伝いができたら、笑顔で「ありがとう」、失敗しても「大丈夫!」と解決法を教えてあげましょう。          失敗を恐れず、何ごとにもチャレンジできるように♡ 「こぼしたら、ふけばいいんだよ♪」
  • 子どもサイズのものを用意してあげましょう。(ぞうきん、スポンジ、洗濯板、ほうき、包丁、エプロン、踏み台など)

★家でできる子どものお仕事★

洗濯・洗濯物たたみ・机をふく・ほうきではく・花の水やり・くつを洗う・食器を洗う・食器ふき(タオルの中心に食器を置き包んでふく)

お料理野菜切り(スティック状,転がらないように)・野菜を洗う・ちぎる・ラップでおにぎり作り・ホットケーキ・白玉だんごetc.】

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自然の中では好奇心・集中力がアップします!夏休みは水や砂、土、虫、植物などに触れて夢中になるような経験ができるといいですね。また、図書館巡りや家の中で体を動かせる遊びやお手伝いを、親子で考えてみてはいかがでしょうか♪  2学期、成長した子ども達に会えるのを楽しみにしています♡

モンテッソーリだより ~ 手を使うの大好き♪ ~ 2024.6.28

子ども達は絶えず動きながら成長しています。 切る・折る・貼る・縫うなど、「やりたいこと」を自分で選びくり返し手を動かして学んでいます。例えば、『うで時計』作りは(写真)①色・形を選ぶ②用具を机に運ぶ③はさみで切る④時計の針をかく⑤両端を折って、わゴムをかける⑥ホチキスでとめる⑦片づける。1つのものを完成させるためには、たくさんのプロセスがあり、自分で考えてを使わなければなりません。初めは「選ぶ」「切る」だけで十分です♪

子どもをよく観察してできない部分だけを手伝います。くり返すたびに自分でできる部分が増えていきます。そして「できたー!」「もう1回!」 という声と笑顔があふれます☺

自分で考えて行動するチャンスはとても貴重です。日々の小さな積み重ねが、子どもの未来をつくっていくのです♡

————モンテッソーリの生活教育————

生活教育はすべての教育の土台で、日常生活に必要なことを自分の力ですることです

『依存』から『自立』へと成長させ、さらには精神的にも自立する心を育てます

「手は人間に与えられた宝」 とモンテッソーリは言っています。指先を使うほど、様々な部分がフルに働き、発達することが、現代の脳科学により証明されています。

例えば、服を着る脱ぐ、いすを運ぶ、紙を切る、野菜を切る、折り紙など・・・子どもは手を使って自分でできることが増えてくると、大きな自信と満足感を得て、落ちついていきます

子ども達が興味あるものを見つけられるように、環境を整えています(子どもサイズの魅力的な教具教材

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子どもが作った作品を大切にしていますか

ぬいさし、紙切り、うで時計、折り紙、2本あみ👻、3本あみ・・・何度も何度も同じものに挑戦する子ども達。くり返すたびに、より集中し、よく考えて、自分の力で作れるようになります。 そして、自信をつけていきます。

同じに見えても、同じではありません。 世界で一つしかない作品を、ぜひ飾ってあげましょう自分が大切にされていると感じ、自己肯定感が高まります。 がんばったと感じるところをほめてあげてください♡

モンテッソーリだより ~「これ やってみようかな?」~  2024.5.31

 子どもはみんな、すばらしい可能性をもって生まれてきます。 その可能性は、適切な時期に、適切な環境を与えてあげることによって、すばらしい発達をみせてくれます

5月から年少さんも、【ゆりの部屋】でのモンテッソーリ活動が始まりました♪ 新入園の子ども達には、まずお約束を伝えます〔室内は歩く・使った物は元に戻す・鈴がなったら止まって話を聞く〕。それから、自分でやりたいことを選びます。みんな、とっても楽しそうです♪ 年中・年長さんは、はじめにモンテッソーリ教具をみんなでやってみます。その後、それぞれ自分で選び、活動します。よく集中している姿に成長を感じます(^^

———モンテッソーリ教育って?————

今から約100年前、イタリアで女性として初めて医師になったマリア・モンテッソーリは「子どもは自分で伸びていく力をもっている」ことを発見し、それを援助する教育法を確立しました。

★自分でやりたいことを選ぶ 集中してくり返す 満足感→ 自信 ・・・この学びのサイクルが子どもの心を育てます♪ 自分で選ぶことをくり返すうちに、脳の思考回路が育っていくのです。

・ 「自分でできた!」 という満足感や自信を得て、考える力がつき、「自立」へ向かいます

・ モンテッソーリ教育では、子どもの発達を助けるために 『教具』と呼ばれる教材を使います。

子どもが「やりたい」と思う自発的な活動のことを 『お仕事』と呼びます。

・ ①日常生活 ②感覚 ③言語 ④数 ⑤文化 の5つの分野があります(次号より順番に紹介します)

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子どもは一人ひとり違います

ゆりの部屋では「やってみたい!」という気持ち(自主性)を大切にしています。子ども達が自分で選んだ活動を自分のペースでやりとげられるように見守っています。  子どもが自分で考えて、自分らしく行動するためには、『急がないこと』 『くり返すこと』 が大切なポイントです。同じ活動をくり返しながら、指先を上手に動かせるようになり、自信をつけていきます。  これからも、「ひとりでできた!」という喜びをたくさん経験して、もっともっと笑顔になってほしいと思います。  そして、親子いっしょに成長を喜び合えますように ♡

 

モンテッソーリだより ~ 丈夫な『根っこ』を育てよう ~  2024. 2.29

今年度最後のモンテッソーリだよりです。  ゆりの部屋では、自分で選び、集中して自分の意志で活動する子ども達に、満ち足りた落ち着きと積極性が生まれています。 この『学びのサイクル』は、幼児期にとどまらず、大人になっても活きるものです。 だからこそ、小さな頃から『自分の意志で選び決断すること』が大切なのです。

どんな状況であっても、自分で考え、自分の力を信じて行動できる人に成長されますように♡

幼児期は『根っこ』を育てる大切な時期です愛情という栄養をたっぷり注いで丈夫な根に育てば、将来どんなが吹いても倒れません。大地にしっかり根を広げ、幹や枝を伸ばし、大木に成長してほしいと願っています♡

子どもは失敗から多くのことを学びます

うまくいかないことや失敗は、大切な経験です。「もう1回やり直そう」 「また次がんばろう」と思えるような人に育ってほしいですね。 間違えたって大丈夫! 『失敗は成功のもと』だから♪♪

人生の困難に出会った時に、失敗を怖がらず自分でのりこえる力・・・『生きる力』をつけてほしいと願います。先回りせず見守り、もし心が折れそうな時は、「つらかったね」「いつでも味方だよ」 と寄り添ってあげましょう。

★今年度も笑顔でゆりのへやに来てくれた子ども達、そして出会いを与えてくださった保護者の皆さまに

心から感謝いたします。 子育てを通じて、子どもも大人も自分らしさを大切にされますように

 

モンテッソーリだより ~平和をつくるための教育~ 2024.1.31

大風の日「葉っぱが踊ってる♪」「鳥は寒くないのかな?」「お砂場で小さい貝拾ったよ!」「夜じゃないのに月が見えたよ」・・・生き物・気象・植物・天体など自然の中には、脳を刺激する『学び』がいっぱいです。 

大切なことは、子どもが今どのようなことに興味や関心をもっているのかを知っておくことです。 先回りして知識を与えるのではなく、五感を使って自分で発見する体験を重ねることにより、が育てられていきます。

子どもが何かを「もっと知りたい」と思うためには、まず「おもしろい」「楽しい」「不思議」などの感情を呼び起こすことが必要です。 大人も一緒に考え、世界が広がるような経験ができるといいですね♪

——-モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)——————

◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えようとする壮大なスケールの領域です。 年長児向(6才から文化の敏感期)

地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない一人ひとりが大切

知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます

全体から部分へ進めていきます。(宇宙地球→陸・海→大陸→国…)

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待つ」

子どもは自分で選んだことを尊重され、満足するまでやって、「できた!」の体験を積み重ねるほど自信がつきます。そのためには、十分な「時間」が必要です。 なるべく指示せずに、子どもが自分で考えて、試行錯誤する時間と空間をつくってあげましょう。 主体性を持ち、人生を切り開いていく力をつけるために。

あせらせず、忍耐と愛をもって、子どもの力を信じて 「待つ」ことが大切です

でも時には、「次は何をしたらいいのかな?」と声をかけて、サポートしてあげることも必要でしょう。

 

 

 

 

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