幼稚園だより
モンテッソーリだより ~ 丈夫な『根っこ』を育てよう♪ ~ 2023. 2.28
今年度最後のモンテッソーリだよりです。 ゆりの部屋では、自分で選び、集中して自分の意志でやり続ける子ども達に、満ち足りた落ち着きと積極性が生まれています。 この『学びのサイクル』は、幼児期にとどまらず、大人になっても活きるものです。 だからこそ、小さな頃から『自分の意志で選び決断すること』が大切なのです。どんな状況であっても、自分で考え、自分の力を信じて行動できる人に成長されますように♡
幼児期は『根っこ』を育てる大切な時期です。愛情という栄養をたっぷり注いで丈夫な根に育てば、将来どんな風が吹いても倒れません。大地にしっかり根を広げ、幹や枝を伸ばし、大木に成長してほしいと願っています♡
- ぬいさし「結べるように長く切るの」
- 野菜切り 「じょうずに切れるよ」
- 赤い棒【長さ】 「ながーい!」
- ピンクタワーと茶色の階段
- 【いろいろな並べ方】 みんなで順番に♪
- つむ棒箱(0~9)「0は何もないよ」
- 4本あみ「一人でできる」
- 色つき円柱「のせられるよ」
- 赤い棒応用「1本抜くから当ててね」
- 数遊び(0~9のカードを使って)「あってたよ~」
- カレンダ-作り 「できた~!」
- はたおり 「いろんな色使ったよ」
- 幾何図形の引きだし【葉】 「どの形に似てるかな?」
- 紙織り 「きれいにできるよ」
- あやとり 「4段ばしごできた!」
★子どもは失敗から多くのことを学びます
うまくいかないことや失敗は、大切な経験です。「もう1回やり直そう」 「また次がんばろう」と思えるような人に育ってほしいですね。 間違えたって大丈夫! 『失敗は成功のもと』だから♪♪
人生の困難に出会った時に、失敗を怖がらず自分でのりこえる力・・・『生きる力』をつけてほしいと願います。先回りせず見守り、もし心が折れそうな時は、「つらかったね」「いつでも味方だよ」 と寄り添ってあげましょう。
★今年度も、笑顔でゆりのへやに来てくれた子ども達、そして出会いを与えてくださった保護者の皆さまに心から感謝いたします。 子育てを通じて、子どもも大人も自分らしさを大切にされますように♡
モンテッソーリだより ~平和をつくるための教育~ 2023.1.31
「さむーい!冷蔵庫みたい!」「霜(しも)があったよ」「アリはどこにいっちゃったのかな?」「鳥は寒くないのかな?」 生き物・気象・植物・天体など・・・自然の中には、脳を刺激する『学び』がいっぱいです。
大切なことは、子どもが今どのようなことに興味や関心をもっているのかを知っておくことです。 先回りして知識を与えるのではなく、五感を使って自分で発見する喜びの体験を重ねることによって、脳が育てられていきます。 子どもが何かを「もっと知りたい」と思うためには、まず「おもしろい」「楽しい」「不思議」などの感情を呼び起こすことが必要です。 大人も一緒に考え、世界が広がるような経験ができるといいですね♪
- ピンクタワー「ひとりでできるよ」
- はさみで切る「くまちゃん切れるよ」
- 3本あみ「できるようになった」
- 折り紙 「よく見てやってるよ」
- 色つき円柱「細いのも乗せられる!」
- 「年長さんすごい!きれいだね」
- はたおり「毛糸選ぶの楽しい」
- 数の構成(協力して大きな数を作る)
- 紙を織る「はたおりみたい」
- 色つき円柱応用「これであってる?」
—–モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)———————-
◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えようとする壮大なスケールの領域です。 年長児向(6才から文化の敏感期)
◆地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない→一人ひとりが大切
◆知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察 したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます。
◆全体から部分へ進めていきます。(宇宙→地球→陸・海→大陸→国…)
- 年長さんに『宇宙・地球』の話をしました。聞く力・考える力・考えたことを伝える表現力に驚きました!(地球儀・世界地図を使います)
————————————————————————-
★「待つ」
子どもは自分で選んだことを尊重され、満足するまでやって、「できた!」の体験を積み重ねるほど自信がつきます。そのためには、十分な「時間」が必要です。 なるべく指示せずに、子どもが自分で考えて行動するチャンスをたくさんつくってあげましょう。 主体性を持ち、人生を切り開いていく力をつけるために。
あせらせず、忍耐と愛をもって、子どもの力を信じて 「待つ」ことが大切です♡
でも時には、「次は何をしたらいいかな?」と声をかけたりヒントをあげて、サポートしてあげるといいですね。
モンテッソーリだより ~ 愛は家庭から ~ 2022. 12. 20
クリスマス会の劇やダンス、すばらしかったですね。 子ども達からたくさんの感動をもらいました♪
毎日の練習の中で、『見る・聞く・考える・待つ・・・』など、大切なことをいっぱい学んだことでしょう。
学年が上がるにつれ、自分の力を精いっぱい発揮しようという意志が伝わってきました☆
みんなで一つのことを成し遂げる喜びを知った子ども達。 ゆりの部屋でも、ますます自信をもってとりくんでいます。 どんな時も、子どもが自ら目標をもって行動できるように、見守っていきたいですね♡
- 色水実験「白い線でストップ!」
- 野菜切り「先生、包丁やるね」
- 待ってる時にフラミンゴ(片足バランス)年少
- 文字スタンプ「お話、書けるよ」
- うつし書き「数字書けるよ」
- ぬいさしバック「かわいいでしょ?」
- つむ棒箱(0~9)「できるよ」
- 赤と青の数棒「1,2,3・・・これは6!」
- 連続数字(自分のペースでやることが大事)「どんどん長くなる!」
- 文字さがし「動物の名前探すぞ」
★「愛は家庭から始まります。・・・家族を大切にしてください」 「平和は、ほほえみから始まります」
「誰かにほほえみかけること、それは愛の表現であり、すばらしいプレゼントです」
(マザー・テレサのことばより)
年末の忙しい時期になります。 子どもの目を見て語りかけ、子どもの声に耳を傾けてください。
そして、しっかり愛情が伝わるように、「大好き!」と抱きしめてあげましょう。 きっと笑顔になるはずです。
大切な時には、カードや手紙を書いて気持ちを伝えてみませんか? もちろん、字が読めなくてもOKです! おひざにのせて、心をこめて読んであげましょう。 「自分の存在が親を喜ばせている、愛されている」という
実感が、子どもに元気を与えます。
クリスマス、そしてお正月・・・みなさまのご家庭がほほえみに満たされますように、お祈りいたします♡
モンテッソーリだより ~ 数(かず)っておもしろい!~ 2022.11.30
「数」は子ども達の日常生活に密着しています。例えば、出席シールをはる・使った物を元に戻す・ハンカチをたたむ・紙をぬう・編む等、一つひとつを正確にやってみようとする心(秩序感)がとても大切です。
中でも『折り紙』は正確さを重んじる、日本の伝統文化です。 角をピッタリ合わせて、折り方を考えながら進めることで「集中力」「想像力」そして「数学的思考力」も身につきます。 「どんぐり、数えてみよう」「コップを5個並べて」…ご家庭でも、手を使って「数」に触れあうチャンスがたくさんあるといいですね。
- くだものの名称「全部知ってるよ」
- ぬいさし「ひとりでできる」
- ピンクタワー 「タワーができるかな?」 (目を閉じて手渡された立方体を、順番に積む)
- 折り紙「①から順番に折るよ」
- 切り紙「ゆっくりていねいに」
この時期、年長さん達は「連続数字やる!」「今日は100まで書く!」「はたおりやりたい!」「ハートのバック作ってみる」と、それぞれの目標がしっかりしています。 年少・年中さん達も、周りが見えてきて、みんなで一緒に教具を楽しむことができます。理解力やお互いを認め合う心が育っているのですね♡
- 赤と青の数棒(1の棒で数えて数字と合わせる)
- 連続数字「書き順が大事」
- 連続数字「ビーズとカードを使えばわかるよ」
- はたおり 「すごく楽しい!」
- はたおり 「次はどの色にしようかな」 な?」
—–モンテッソーリ教育の数教具————————————
- 教具を手でさわり、数え、確かめることによって、理解を深めるように工夫されています
→教具(具体物)を通して、スムーズに数の概念(抽象)を理解できるようになります
- 感覚教具を十分に使って、感覚の違いがよくわかるようになることが大切です
- 数の土台は生活の中にあります → 秩序のあるものは、すべて数につながっています
教具 — 砂数字板、赤と青の数棒(1~10)、つむ棒箱(0~9)、数あそび、セガン板Ⅰ・Ⅱ(数の構成),
100並べ(1~100)、10進法(1,10,100,1000)、連続数字(順番に数を書く)など
- 赤と青の数棒(1~10)
———————————————————————————–
★年長さんには、重さが実感できる数のビーズを使って、1から1000の数を紹介します【10進法の紹介】
先入観をもつ前に、数に出会った子どもは、大きい数への恐れをもちません。
「1のビーズはとても小さい」 → 10 → 100 → 「1000は大きくて重い」 ・・・ 順番に
手で触って量を体感することによって、確信をもって 「これは1000!」と実感できます。
どんな時も、 『感じる』こと(感覚)って大切ですね♪
モンテッソーリだより ~ おはなし きいてね! ~ 2022.10.31
子どもは幼児期にたくさんのことばを吸収します。 今、興味があることが十分にできると、話したいことがどんどん湧き出てきます。「ひとりでできちゃった!」「先生みて!白い線でストップできたよ!」「この色、大すき!」「動物園に行ったらね・・・」「うちのママね・・・」 伝える喜びを知り、ますます自信をつけていきます。
子どもの目を見て、ていねいに話を聞いてあげましょう。 どんな話でもしっかりと受けとめてもらえることで、心が安定し、やる気が出て、さらに自分の力を発揮していけるでしょう ♡
- 図形パズル(観察力)「できた!」
- パズル(3本指で)「できた!」
- ひみつ袋(手の感覚で同じ物を探す)
—–モンテッソーリ教育の言語教具—————————–
・子どもは 話す→ 書く→ (意味を理解して)読む の順に習得していきます。
・話し言葉は、日常会話や歌・言葉遊び・絵本がとても大切です。
・書き言葉の教具は、どれも手の筋肉を使って覚えるものです【筋肉記憶】
・「書く」ためには、生活の練習(切る・縫う・折る・運ぶetc.)を通して、
手が、自分の思った通りによく動くようになることが大切です。
・鉛筆をしっかり持つためには、3本指や腕のコントロールが必要です。
教具~かべ文字(♪五十音の歌)・砂文字(なぞる)・文字スタンプ・うつし文字
鉄製はめこみ(色えんぴつで形の枠をなぞる)・絵カード・カルタなど
- ♪ あひるのえんそく あいうえお あいうえお あいうえお~ ♪
- 3本編み(何度も練習して)
- 連続数字(カードで確かめて)
- 数あそび(カードの数を記憶して卵をとる)
- 数の構成「大きい数もわかる!」
- はたおり(自分で毛糸を選んで)
★絵本は心の栄養です♡
絵本のよみきかせは、ぬくもりや愛情とともに、子どもの心に豊かな世界を広げ、成長を助けます。
自分のために一生懸命読んでくれた親の声や姿がしっかりと心に残り、親子の絆を強くします。
また、絵本の世界で冒険し、困難にあい、それを乗り越えて幸せになることを、共に体験することができます。 おひざの上やおふとんで、ゆったり、ゆっくり語りかけましょう♪ 子どもにとって何より幸せな時間になりますように♡