幼稚園

モンテッソーリだより   ~ 丈夫な『根っこ』を育てよう ~    2025. 2.28

今年度最後のモンテッソーリだよりです。ゆりの部屋では、自分で選び、自分の意志で手を動かして集中している子ども達に、満ち足りた落ち着きと積極性が生まれていますこの『学びのサイクル』は、幼児期にとどまらず、大人になっても活きるものです。 だからこそ、小さな頃から『自分の意志で選び決断すること』が大切なのです。

どんな状況であっても、自分で考え、自分の力を信じて行動できる人に成長されますように♡

幼児期は『根っこ』を育てる大切な時期です愛情という栄養をたっぷり注いで丈夫な根に育てば、将来どんなが吹いても倒れません。大地にしっかり根を広げ、幹や枝を伸ばし、大木に成長してほしいと願っています♡

子どもは失敗から多くのことを学びます

うまくいかないことや失敗は、大切な経験です。 「もう1回やり直そう」 「また次がんばろう」と思えるような人に育ってほしいですね。 間違えたって大丈夫! 『失敗は成功のもと』だから♪♪

人生の困難に出会った時に、失敗を怖がらず自分でのりこえる力・・・『生きる力』をつけてほしいと願います。

先回りせず見守り、もし心が折れそうな時は、「つらかったね」「いつでも味方だよ」 と寄り添ってあげましょう。

 

★今年度も笑顔でゆりのへやに来てくれた子ども達、そして出会いを与えてくださった保護者の皆さまに

心から感謝いたします。 子育てを通じて、子どもも大人も自分らしさを大切にされますように

 

 

モンテッソーリだより   ~ 平和をつくるための教育 ~   2025.1.31

「昨日は満月だったよ」「おいもと一緒に虫がすんでた!」「虹がでてるよ~」・・・生き物・気象・植物・天体など自然の中には、子どもたちの脳を刺激する『学び』がいっぱいです。 

大切なことは、子どもが今どのようなことに興味や関心をもっているのかを知っておくことです。 先回りして知識を与えるのではなく、五感を使って自分で発見する体験を重ねることにより、が育てられていきます。

 子どもが何かを「もっと知りたい」と思うためには、まず「おもしろい」「楽しい」「不思議」などの感情を呼び起こすことが必要です。 大人も一緒に考え、世界が広がるような経験ができるといいですね♪

————-モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)———-

◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えようとする壮大なスケールの領域です。 年長児向(6才から文化の敏感期)

地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない一人ひとりが大切

知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます

全体から部分へ進めていきます。(宇宙地球→陸・海→大陸→国…)

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待つ」

子どもは自分で選んだ活動を満足するまでやって、「できた!」の体験をつみ重ねるほど自信がつきます。そのためには十分な「時間」が必要です。 自主性を尊重し、自分で考えて試行錯誤する時間と空間をつくってあげましょう。 子どもにはそれぞれのペースがあります。 主体性を持ち、人生を切り開いていく力をつけるために、子どもの力を信じて、じっくり「待つ」ことが大切です

でも時には「次は何をしたらいいのかな?」と声をかけて、サポートしてあげることも必要でしょう。

モンテッソーリだより ~ 数(かず)っておもしろい!~ 2024.11.29

自分の年齢が数えられるようになった頃から興味をもつ「数」の世界。「数」は子ども達の日常生活に密着しています。 例えば、出席シールをきれいにはる・服をたたむ・使ったものを元に戻す・紙をぬう・編むなど、一つひとつを正確にやってみようとする心(秩序感)数の土台をつくります。また、感覚教具(ピンクタワーや赤い棒など)を十分に使い、感覚の違いがよくわかるようになることが大切です。【感覚の敏感期】

数教育は、五感を使って具体物を数えたり分けたりすることから始め、徐々に数字に置きかえていきます。

★ご家庭でできること ~ 遊びやお手伝いを通して★

「どんぐりを数えてみよう」「コップを5こ並べて」「クッキーを3こずつ分けて」など、具体物を使って、「数」に親しむチャンスがあるといいですね♡ また、折り紙は集中力や想像力、数学的思考力が身につきます。

——-モンテッソーリ教育の教具——————–

教具を手でさわり、数え、確かめることによって、理解を深めるように工夫されています

数量(具体物)・数詞(数えること)・数字の3つが一致した時、その数を理解したといえます

感覚教具で行った活動(同じものを探すこと・順序づけ・分類)が数教育のベースになります

数の土台は生活の中にあります → 秩序のあるものは、すべて数につながっています

教具 砂数字板、赤と青の数棒(1~10)、つむ棒箱(0~9)、数あそび、セガン板Ⅰ・Ⅱ(数の構成),数字うつし書き、100並べ(1~100)、10進法(1,10,100,1000)、連続数字(順番に数を書く)など

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年長さんには、重さが実感できる数のビーズを使って、1から1000の数を紹介します 【10進法

先入観をもつ前に、数に出会った子どもは、大きい数への恐れをもちません

「1のビーズはとても小さい」 → 10 → 100 →「1000は大きくて重い」・・・手に持つことによって数の違いを体感できます。どの位も10個集まると次の位の1個と同じになります。

どんな時も、『感じる』こと(感覚)が大切です

モンテッソーリだより ~ おはなし きいてね! ~ 2024.10.31

「言語の敏感期」の子ども達は、お話しするのが大好きです。 興味があることが十分にできると、話したいことがどんどん湧き出てきます。「先生みて! 自分でできた!」「もう一回やってみる!」「昨日バッタがいたよ」「海でおじいちゃんがクラゲにさされちゃって・・・」「補助輪の自転車買ったんだよ」  伝える喜びを知り、ますます自信をつけていきます。 子どもが自分の思いを伝えようとしている時は、心をこめて、目と耳を向けて、聴いてあげましょう。(スマホはお休みしてくださいね♡)

しっかりと受けとめてもらえることで心が安定し、さらに自分の力を発揮していけるでしょう

—– モンテッソーリ教育の言語教具 ————–

子どもは 話す→ 書く→ (意味を理解して)読む の順に習得していきます

話し言葉は、日常会話ことば遊び絵本がとても大切です。

書き言葉の教具は、どれも手の筋肉を使って覚えるものです【筋肉記憶

「書く」ためには、生活の練習(切る・縫う・折る・運ぶ・注ぐetc)を通して、手が、自分の思った通りによく動くようになることが大切です

鉛筆をしっかり持つためには、3本指腕のコントロールが必要です

教具かべ文字(♪五十音の歌)・砂文字(なぞる)・文字スタンプ・うつし書き・鉄製はめこみ(色えんぴつで形の枠をなぞる)・絵カード・カルタなど

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絵本は心の栄養です

絵本のよみきかせは、ぬくもりや愛情とともに、子どもの心に豊かな世界を広げ、成長を助けます

自分のために一生懸命読んでくれた親の声や姿がしっかりとに残り、親子の絆を強くします。

また、絵本の世界で冒険し、困難にあい、それを乗り越えて幸せになることを、共に体験することができます

おひざの上やおふとんで、ゆったり、ゆっくり語りかけましょう♪ 子どもにとって幸せな時間になりますように♡

モンテッソーリだより ~ 感じながら学ぶ ~ 2024. 9.30

3~6才は 「見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」 などの感覚が、最も発達する大切な時期です。感覚の敏感期

感覚の発達は、脳の発達を促し知的活動の基礎となります。 幼児期に、五感をフルに使って体験することで、思考力想像力がつき、目で見なくても頭の中でいろいろなことをイメージできるようになります。

水や土、草木、生き物など本物に触れて、感性の豊かな人に成長してほしいですね♪子どもが何かを発見した時、大人も一緒に喜んであげると、自己肯定感を高め自信を持って自分らしく生きていく力をつけていくでしょう。

——–モンテッソーリの感覚教育—————-

子どもは五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を使って、まわりの世界を吸収していきます

・感覚教具は、子どもが今まで経験してきたことを秩序づけ、大きい・小さい、高い・低い、長い・短い、重い・軽い、などの抽象概念を作りあげます。

・教具を何度もくり返すことで、深く集中し、体と心のコントロールを身につけます。

言語・算数教育の基礎論理的な思考力を養います【知的活動の土台

教具~ピンクタワー(大きさ)茶色の階段(太さ)赤い棒(長さ)はめこみ円柱(大小・高低・太細)・重量板(重さ)・色板Ⅰ(色彩感覚)・二項式・三項式の箱(立方体の構成)etc.

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『敏感期(びんかんき)』ってなに?

乳幼児期には、特定のものごとに強く興味をもち、同じことを集中してくり返す時期があります。モンテッソーリはこれを『敏感期』とよび、成長と共にさまざまな敏感期言語・秩序・運動・数etc.が次々に現れることを発見しました。 やりたいことを楽しみながら学べる時期なので、子どもが今、何に興味があるのかをよく観察して、十分にさせてあげましょう。 敏感期を上手に利用して、「できた!」の体験を重ねられるといいですね♪

 

 

 

 

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