幼稚園だより
モンテッソーリだより ~ おはなし きいてね! ~ 2024.10.31
「言語の敏感期」の子ども達は、お話しするのが大好きです。 興味があることが十分にできると、話したいことがどんどん湧き出てきます。「先生みて! 自分でできた!」「もう一回やってみる!」「昨日バッタがいたよ」「海でおじいちゃんがクラゲにさされちゃって・・・」「補助輪の自転車買ったんだよ」 伝える喜びを知り、ますます自信をつけていきます。 子どもが自分の思いを伝えようとしている時は、心をこめて、目と耳を向けて、聴いてあげましょう。(スマホはお休みしてくださいね♡)
しっかりと受けとめてもらえることで心が安定し、さらに自分の力を発揮していけるでしょう ♡
—– モンテッソーリ教育の言語教具 ————–
・子どもは 話す→ 書く→ (意味を理解して)読む の順に習得していきます。
・話し言葉は、日常会話や歌・ことば遊び・絵本がとても大切です。
・書き言葉の教具は、どれも手の筋肉を使って覚えるものです【筋肉記憶】
・「書く」ためには、生活の練習(切る・縫う・折る・運ぶ・注ぐetc.)を通して、手が、自分の思った通りによく動くようになることが大切です。
・鉛筆をしっかり持つためには、3本指や腕のコントロールが必要です。
教具~かべ文字(♪五十音の歌)・砂文字(なぞる)・文字スタンプ・うつし書き・鉄製はめこみ(色えんぴつで形の枠をなぞる)・絵カード・カルタなど
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★絵本は心の栄養です♡
絵本のよみきかせは、ぬくもりや愛情とともに、子どもの心に豊かな世界を広げ、成長を助けます。
自分のために一生懸命読んでくれた親の声や姿がしっかりと心に残り、親子の絆を強くします。
また、絵本の世界で冒険し、困難にあい、それを乗り越えて幸せになることを、共に体験することができます。
おひざの上やおふとんで、ゆったり、ゆっくり語りかけましょう♪ 子どもにとって幸せな時間になりますように♡
モンテッソーリだより ~ 感じながら学ぶ ~ 2024. 9.30
3~6才は 「見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」 などの感覚が、最も発達する大切な時期です。【感覚の敏感期】
感覚の発達は、脳の発達を促し知的活動の基礎となります。 幼児期に、五感をフルに使って体験することで、思考力・想像力がつき、目で見なくても頭の中でいろいろなことをイメージできるようになります。
水や土、草木、生き物など本物に触れて、感性の豊かな人に成長してほしいですね♪子どもが何かを発見した時、大人も一緒に喜んであげると、自己肯定感を高め自信を持って自分らしく生きていく力をつけていくでしょう。
——–モンテッソーリの感覚教育—————-
子どもは五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を使って、まわりの世界を吸収していきます。
・感覚教具は、子どもが今まで経験してきたことを秩序づけ、大きい・小さい、高い・低い、長い・短い、重い・軽い、などの抽象概念を作りあげます。
・教具を何度もくり返すことで、深く集中し、体と心のコントロールを身につけます。
・言語・算数教育の基礎 ・ 論理的な思考力を養います【知的活動の土台】
教具~ピンクタワー(大きさ)・茶色の階段(太さ)・赤い棒(長さ)・はめこみ円柱(大小・高低・太細)・重量板(重さ)・色板Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(色彩感覚)・二項式・三項式の箱(立方体の構成)etc.
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『敏感期(びんかんき)』ってなあに?
乳幼児期には、特定のものごとに強く興味をもち、同じことを集中してくり返す時期があります。モンテッソーリはこれを『敏感期』とよび、成長と共にさまざまな敏感期(言語・秩序・運動・数etc.)が次々に現れることを発見しました。 やりたいことを楽しみながら学べる時期なので、子どもが今、何に興味があるのかをよく観察して、十分にさせてあげましょう。 敏感期を上手に利用して、「できた!」の体験を重ねられるといいですね♪
モンテッソーリだより ~ おてつだい したいな ♪ ~ 2024. 7.18
子ども達はいつも、自分で「お仕事」を選び、「できた!」の喜びをつみ重ねています。
ゆりの部屋では、教具だけでなく、のり・はさみ・折り紙からごみ箱にいたるまで、いつも同じ場所に置いてあり、自由に使えます。 でも、モンテッソーリ教育は、ただ自由に好きなことをする教育ではありません。
「使ったものを元に戻す」(次の人のために)、「順番を待つ」(教具は1つずつしかありません)、「他の人のじゃまをしない」など、社会のルールが身につくように伝えています。 子ども達は、ルールを守ってがんばっています♡
夏休みは、手を使うことが大好きな子ども達が、お手伝いをする絶好のチャンスです!
お手伝いは家族の一員だと認めてもらえるうれしい機会。 子どもの興味・能力に合ったことを見つけて「おてつだいしてくれる?」と誘ってみましょう♪ 「結果」より「プロセス」を大切にして、楽しくできますように♡
————–おてつだい ~教え方のコツは?—————-
- やり方をゆっくり見せる。なるべく言葉は少なく 「見ててね」 (百聞は一見にしかず)
- お手伝いができたら、笑顔で「ありがとう」、失敗しても「大丈夫!」と解決法を教えてあげましょう。 失敗を恐れず、何ごとにもチャレンジできるように♡→ 「こぼしたら、ふけばいいんだよ♪」
- 子どもサイズのものを用意してあげましょう。(ぞうきん、スポンジ、洗濯板、ほうき、包丁、エプロン、踏み台など)
★家でできる子どものお仕事★
洗濯・洗濯物たたみ・机をふく・ほうきではく・花の水やり・くつを洗う・食器を洗う・食器ふき(タオルの中心に食器を置き包んでふく)
お料理【野菜切り(スティック状,転がらないように)・野菜を洗う・ちぎる・ラップでおにぎり作り・ホットケーキ・白玉だんごetc.】
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★自然の中では好奇心・集中力がアップします!夏休みは水や砂、土、虫、植物などに触れて夢中になるような経験ができるといいですね。また、図書館巡りや家の中で体を動かせる遊びやお手伝いを、親子で考えてみてはいかがでしょうか♪ 2学期、成長した子ども達に会えるのを楽しみにしています♡
モンテッソーリだより ~ 手を使うの大好き♪ ~ 2024.6.28
子ども達は絶えず動きながら成長しています。 切る・折る・貼る・縫うなど、「やりたいこと」を自分で選び、くり返し手を動かして学んでいます。例えば、『うで時計』作りは(写真☆)①色・形を選ぶ②用具を机に運ぶ③はさみで切る④時計の針をかく⑤両端を折って、わゴムをかける⑥ホチキスでとめる⑦片づける。1つのものを完成させるためには、たくさんのプロセスがあり、自分で考えて手を使わなければなりません。初めは「選ぶ」「切る」だけで十分です♪
子どもをよく観察してできない部分だけを手伝います。くり返すたびに自分でできる部分が増えていきます。そして「できたー!」「もう1回!」 という声と笑顔があふれます☺
自分で考えて行動するチャンスはとても貴重です。日々の小さな積み重ねが、子どもの未来をつくっていくのです♡
————モンテッソーリの生活教育————
生活教育はすべての教育の土台で、日常生活に必要なことを自分の力ですることです。
『依存』から『自立』へと成長させ、さらには精神的にも自立する心を育てます。
・「手は人間に与えられた宝」 とモンテッソーリは言っています。指先を使うほど、脳の様々な部分がフルに働き、発達することが、現代の脳科学により証明されています。
・例えば、服を着る・脱ぐ、いすを運ぶ、紙を切る、野菜を切る、折り紙など・・・子どもは手を使って自分でできることが増えてくると、大きな自信と満足感を得て、落ちついていきます。
・子ども達が興味あるものを見つけられるように、環境を整えています(子どもサイズの魅力的な教具教材)
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★子どもが作った作品を大切にしていますか?
ぬいさし、紙切り、うで時計、折り紙、2本あみ👻、3本あみ・・・何度も何度も同じものに挑戦する子ども達。くり返すたびに、より集中し、よく考えて、自分の力で作れるようになります。 そして、自信をつけていきます。
同じに見えても、同じではありません。 世界で一つしかない作品を、ぜひ飾ってあげましょう。 自分が大切にされていると感じ、自己肯定感が高まります。 がんばったと感じるところをほめてあげてください♡
モンテッソーリだより ~「これ やってみようかな?」~ 2024.5.31
子どもはみんな、すばらしい可能性をもって生まれてきます。 その可能性は、適切な時期に、適切な環境を与えてあげることによって、すばらしい発達をみせてくれます。
5月から年少さんも、【ゆりの部屋】でのモンテッソーリ活動が始まりました♪ 新入園の子ども達には、まず『お約束』を伝えます〔室内は歩く・使った物は元に戻す・鈴がなったら止まって話を聞く〕。それから、自分でやりたいことを選びます。みんな、とっても楽しそうです♪ 年中・年長さんは、はじめにモンテッソーリ教具をみんなでやってみます。その後、それぞれ自分で選び、活動します。よく集中している姿に成長を感じます(^^
———モンテッソーリ教育って?————
今から約100年前、イタリアで女性として初めて医師になったマリア・モンテッソーリは「子どもは自分で伸びていく力をもっている」ことを発見し、それを援助する教育法を確立しました。
★自分でやりたいことを選ぶ→ 集中してくり返す→ 満足感→ 自信 ・・・この学びのサイクルが子どもの心を育てます♪ 自分で選ぶことをくり返すうちに、脳の思考回路が育っていくのです。
・ 「自分でできた!」 という満足感や自信を得て、考える力がつき、「自立」へ向かいます。
・ モンテッソーリ教育では、子どもの発達を助けるために 『教具』と呼ばれる教材を使います。
・ 子どもが「やりたい」と思う自発的な活動のことを 『お仕事』と呼びます。
・ ①日常生活 ②感覚 ③言語 ④数 ⑤文化 の5つの分野があります(次号より順番に紹介します)
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★子どもは一人ひとり違います
ゆりの部屋では「やってみたい!」という気持ち(自主性)を大切にしています。子ども達が自分で選んだ活動を自分のペースでやりとげられるように見守っています。 子どもが自分で考えて、自分らしく行動するためには、『急がないこと』 と 『くり返すこと』 が大切なポイントです。同じ活動をくり返しながら、指先を上手に動かせるようになり、自信をつけていきます。 これからも、「ひとりでできた!」という喜びをたくさん経験して、もっともっと笑顔になってほしいと思います。 そして、親子いっしょに成長を喜び合えますように ♡