幼稚園

モンテッソーリだより ~ 感じながら学ぶ ~ 2025. 9.30

3~6才は 「見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」 などの感覚が、最も発達する大切な時期です。感覚の敏感期

感覚の発達は、脳の発達を促し知的活動の基礎となります。 幼児期に、五感をフルに使って体験することで、思考力想像力がつき、目で見なくても頭の中でいろいろなことをイメージできるようになります。

水や土、草木、生き物など本物に触れて、感性の豊かな人に成長してほしいですね♪子どもが何かを発見した時、大人も一緒に喜んであげると、自己肯定感を高め自信を持って自分らしく生きていく力をつけていくでしょう。

———-モンテッソーリの感覚教育——————————–

子どもは五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を使って、まわりの世界を吸収していきます

感覚教具は、子どもが今まで経験してきたことを秩序づけ、大きい・小さい、高い・低い、長い・短い、重い・軽い、などの抽象概念を作りあげます。

教具を何度もくり返すことで、深く集中し、体と心のコントロールを身につけます。

言語・算数教育の基礎論理的な思考力を養います【知的活動の土台

【教具】 ピンクタワー(大きさ)茶色の階段(太さ)赤い棒(長さ)はめこみ円柱(大小・高低・太細)・色つき円柱重量板(重さ)・色板Ⅰ(色彩感覚)・二項式・三項式の箱(立方体の構成)etc.

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『敏感期(びんかんき)』ってなに?

乳幼児期には、特定のものごとに強く興味をもち、同じことを集中してくり返す時期があります。モンテッソーリはこれを『敏感期』とよび、成長と共にさまざまな敏感期言語・秩序・運動・数etc.が次々に現れることを発見しました。 やりたいことを楽しみながら学べる時期なので、子どもが今、何に興味があるのかをよく観察して、十分にさせてあげましょう。 敏感期を上手に利用して、「できた!」の体験を重ねられるといいですね♪

 

 

モンテッソーリだより ~ 手を使うの大好き♪ ~ 2025.6.30

子ども達は絶えず動きながら成長しています。 切る・折る・貼る・縫うなど、「やりたいこと」を自分で選びくり返し手を動かして学んでいます。 例えば、『2本あみオバケ👻』作りは(写真)①紙2本とオバケを選ぶ②用具を机に運ぶ③紙2本をのりで貼る④交互に折る⑤端をのりでとめる⑥オバケを貼る片づける

1つのものを完成させるためには、たくさんのプロセスがあり、自分で考えて手を使わなければなりません。子どもをよく観察してできない部分だけを手伝います。 くり返すたびに自分でできる部分が増えていきます。 やがて子ども達は3本あみ・・・へと挑戦していきます!  そして「できた!」「みて!」「もう1回!」 という声と笑顔があふれます♪

自分で考えて行動するチャンスはとても貴重です。日々の小さな積み重ねが、子どもの未来を創っていくのです♡

—————–  モンテッソーリの生活教育  ——————–

生活教育はすべての教育の土台で、日常生活に必要なことを自分の力ですることです 『依存』から『自立』へと成長させ、さらには精神的にも自立する心を育てます

「手は人間に与えられた宝」 とモンテッソーリは言っています。指先を使うほど、様々な部分がフルに働き、発達することが、現代の脳科学により証明されています。

例えば、服を着る脱ぐ、いすを運ぶ、紙を切る、野菜を切る、折り紙など・・・子どもは手を使って自分でできることが増えてくると、大きな自信と満足感を得て、落ちついていきます

子ども達が興味あるものを見つけられるように、環境を整えています(子どもサイズの魅力的な教具教材

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子どもが作った作品を、大切にしていますか

ぬいさし、紙切り、うで時計、折り紙、2本あみ👻、3本あみ・・・何度も何度も同じものに挑戦する子ども達。くり返すたびに、より集中し、よく考えて、自分の力で作れるようになります。 そして、自信をつけていきます。

同じに見えても、同じではありません。 世界で一つしかない作品を、どうぞ飾ってあげてください。 自分が大切にされていると感じ、自己肯定感が高まります。 がんばったと感じるところをほめてあげてくださいね♡

 

  モンテッソーリだより ~「これ やってみようかな?」~  2025.5.30

子どもはみんな、すばらしい可能性をもって生まれてきます。 その可能性は、適切な時期に、適切な環境を与えてあげることによって、すばらしい発達をみせてくれます

4月末から年少さんも、【ゆりの部屋】でのモンテッソーリ活動が始まりました♪新入園の子ども達には、まずお約束を伝えます〔室内は歩く・使った物は元に戻す・鈴がなったら止まって話を聞く〕。それから、自分でやりたいことを選びます。みんな、とっても楽しそうです♪ 年中・年長さんは、はじめにモンテッソーリ教具をみんなでやってみます。その後、それぞれ自分で選び、活動します。よく集中している姿に成長を感じます(^^♪

 

———– モンテッソーリ教育って? ——————

今から約100年前、イタリアで女性として初めて医師になったマリア・モンテッソーリは「子どもは自分で伸びていく力をもっている」ことを発見し、それを援助する教育法を確立しました。

★自分でやりたいことを選ぶ 集中してくり返す 満足感→ 自信 ・・・この学びのサイクルが子どもの心を育てます♪ 自分で選ぶことをくり返すうちに、脳の思考回路が育っていくのです。

・ 「自分でできた!」 という満足感や自信を得て、考える力がつき、「自立」へ向かいます

・ モンテッソーリ教育では、子どもの発達を助けるために 『教具』と呼ばれる教材を使います。

子どもが「やりたい」と思う自発的な活動のことを 『お仕事』と呼びます。

・ ①日常生活 ②感覚 ③言語 ④数 ⑤文化 の5つの分野があります(次号より順番に紹介します)

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子どもは一人ひとり違います

ゆりの部屋では「やってみたい!」という気持ち(自主性)を大切にしています。子ども達が自分で選んだ活動を自分のペースでやりとげられるように見守っています。  子どもが自分で考えて、自分らしく行動するためには、『急がないこと』 『くり返すこと』 が大切なポイントです。同じ活動をくり返しながら、指先を上手に動かせるようになり、自信をつけていきます。  これからも、「ひとりでできた!」という喜びをたくさん経験して、もっともっと笑顔になってほしいと思います。  そして、親子いっしょに成長を喜び合えますように ♡

 

 

 

 

モンテッソーリだより   ~ 丈夫な『根っこ』を育てよう ~    2025. 2.28

今年度最後のモンテッソーリだよりです。ゆりの部屋では、自分で選び、自分の意志で手を動かして集中している子ども達に、満ち足りた落ち着きと積極性が生まれていますこの『学びのサイクル』は、幼児期にとどまらず、大人になっても活きるものです。 だからこそ、小さな頃から『自分の意志で選び決断すること』が大切なのです。

どんな状況であっても、自分で考え、自分の力を信じて行動できる人に成長されますように♡

幼児期は『根っこ』を育てる大切な時期です愛情という栄養をたっぷり注いで丈夫な根に育てば、将来どんなが吹いても倒れません。大地にしっかり根を広げ、幹や枝を伸ばし、大木に成長してほしいと願っています♡

子どもは失敗から多くのことを学びます

うまくいかないことや失敗は、大切な経験です。 「もう1回やり直そう」 「また次がんばろう」と思えるような人に育ってほしいですね。 間違えたって大丈夫! 『失敗は成功のもと』だから♪♪

人生の困難に出会った時に、失敗を怖がらず自分でのりこえる力・・・『生きる力』をつけてほしいと願います。

先回りせず見守り、もし心が折れそうな時は、「つらかったね」「いつでも味方だよ」 と寄り添ってあげましょう。

 

★今年度も笑顔でゆりのへやに来てくれた子ども達、そして出会いを与えてくださった保護者の皆さまに

心から感謝いたします。 子育てを通じて、子どもも大人も自分らしさを大切にされますように

 

 

モンテッソーリだより   ~ 平和をつくるための教育 ~   2025.1.31

「昨日は満月だったよ」「おいもと一緒に虫がすんでた!」「虹がでてるよ~」・・・生き物・気象・植物・天体など自然の中には、子どもたちの脳を刺激する『学び』がいっぱいです。 

大切なことは、子どもが今どのようなことに興味や関心をもっているのかを知っておくことです。 先回りして知識を与えるのではなく、五感を使って自分で発見する体験を重ねることにより、が育てられていきます。

 子どもが何かを「もっと知りたい」と思うためには、まず「おもしろい」「楽しい」「不思議」などの感情を呼び起こすことが必要です。 大人も一緒に考え、世界が広がるような経験ができるといいですね♪

————-モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)———-

◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えようとする壮大なスケールの領域です。 年長児向(6才から文化の敏感期)

地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない一人ひとりが大切

知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます

全体から部分へ進めていきます。(宇宙地球→陸・海→大陸→国…)

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待つ」

子どもは自分で選んだ活動を満足するまでやって、「できた!」の体験をつみ重ねるほど自信がつきます。そのためには十分な「時間」が必要です。 自主性を尊重し、自分で考えて試行錯誤する時間と空間をつくってあげましょう。 子どもにはそれぞれのペースがあります。 主体性を持ち、人生を切り開いていく力をつけるために、子どもの力を信じて、じっくり「待つ」ことが大切です

でも時には「次は何をしたらいいのかな?」と声をかけて、サポートしてあげることも必要でしょう。

交通案内・お問い合わせ

TEL 046-274-9222