幼稚園だより
モンテッソーリだより ~平和をつくるための教育~ 2024.1.31
大風の日「葉っぱが踊ってる♪」「鳥は寒くないのかな?」「お砂場で小さい貝拾ったよ!」「夜じゃないのに月が見えたよ」・・・生き物・気象・植物・天体など自然の中には、脳を刺激する『学び』がいっぱいです。
大切なことは、子どもが今どのようなことに興味や関心をもっているのかを知っておくことです。 先回りして知識を与えるのではなく、五感を使って自分で発見する体験を重ねることにより、脳が育てられていきます。
子どもが何かを「もっと知りたい」と思うためには、まず「おもしろい」「楽しい」「不思議」などの感情を呼び起こすことが必要です。 大人も一緒に考え、世界が広がるような経験ができるといいですね♪
- 時計作り「ひとりでできるよ」
- 色水実験「何色になるかな?」
- つむ棒箱(0~9)棒を数えてゴムで束ねる ,0の概念
- つむ棒箱「一人でできるよ!」
- ぬいさし「もう一回やる!」
- 5本あみ「きれいにあめるよ♪」
- 連続数字「面白くなってきた♪」
- 連続数字(自分のペースで続けることが大事)
- 紙を織る「色、迷っちゃう♪」
- はたおり「もうすぐ完成だ!」
——-モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)——————
◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えようとする壮大なスケールの領域です。 年長児向(6才から文化の敏感期)
◆地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない→一人ひとりが大切
◆知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます。
◆全体から部分へ進めていきます。(宇宙→地球→陸・海→大陸→国…)
- 年長さんには地球儀や世界地図を使って『宇宙・地球』の話をします。 感じることからスタートして、宇宙の中の自分に気づいてほしいです。
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★「待つ」
子どもは自分で選んだことを尊重され、満足するまでやって、「できた!」の体験を積み重ねるほど自信がつきます。そのためには、十分な「時間」が必要です。 なるべく指示せずに、子どもが自分で考えて、試行錯誤する時間と空間をつくってあげましょう。 主体性を持ち、人生を切り開いていく力をつけるために。
あせらせず、忍耐と愛をもって、子どもの力を信じて 「待つ」ことが大切です♡
でも時には、「次は何をしたらいいのかな?」と声をかけて、サポートしてあげることも必要でしょう。
モンテッソーリだより ~ 愛は家庭から ~ 2023. 12. 20
クリスマス会の劇やダンス、すばらしかったですね。 子ども達から感動のプレゼントをいただきました🎁
毎日の練習の中で、『見る・聞く・考える・待つ・・・』など、大切なことをいっぱい学んだことでしょう。学年が上がるにつれ、自分の力を精いっぱい発揮しよう、という意志が伝わってきました☆
みんなで一つのことを成し遂げる喜びを知った子ども達。ゆりの部屋でも、ますます自信をもってとりくんでいます。
- ひみつ袋「手でわかるよ♪」
- のりではる「きれいなもよう♪」
- ぬいさし「ひとりでできる!」
- ピンクタワー茶色の階段「できるよ」
- 待ってる時にフラミンゴ(片足バランス)年少
- 3本あみ「もう一回やる!」
- ことばさがし(2・3文字)「かけるよ!」
- 赤と青の数棒「10は長いよ」
- 赤と青の数棒「1,2,3・・・これは7!」
- フラミンゴ(年中)「フラフラしないよ!」
- 折り紙「しゅりけん、つくる!」
- 連続数字「どんどん長くなる!」
- 指あみ「髪のリボンにしようかな♪」
- はたおり 「だんだんできてきた♪」
- はたおり 「これ一番楽しい!集中!」
★「愛は家庭から始まります。・・・家族を大切にしてください」 「平和は、ほほえみから始まります」「誰かにほほえみかけること、それは愛の表現であり、すばらしいプレゼントです」(マザー・テレサのことばより)
年末の忙しい時期になりますが、子どもの目を見て語りかけ、子どもの声に耳を傾けてください。 そして、しっかり愛情が伝わるように、「大好き!」と抱きしめてあげましょう。 きっと笑顔になるはずです。
大切な日には、カード(手紙)を書いて気持ちを伝えてみませんか? もちろん、字が読めなくてもOKです!おひざにのせて、心をこめて読んであげましょう。 「自分の存在が親を喜ばせている、愛されている」という実感が、子どもに元気を与えます。そして、「言葉で伝える」ことの大切さを胸に成長していくことでしょう。
クリスマス、そしてお正月・・・みなさまのご家庭がほほえみに満たされますように、お祈りいたします♡
モンテッソーリだより ~ 数(かず)っておもしろい!~ 2023.11.30
「数」は子ども達の日常生活に密着しています。例えば、出席シールをはる・使った物を元に戻す・紙をぬう・編む・折り紙など、一つひとつを正確にやってみようとする心(秩序感)がとても大切です。
中でも『折り紙』は正確さを重んじる、日本の伝統文化です。角をピッタリ合わせて、折り方を考えながら進めることで、「集中力」「想像力」そして「数学的思考力」が身につきます。 ご家庭でも「どんぐり、数えてみよう」「コップを5個並べてね」…手を使って「数」に触れあうチャンスがたくさんあるといいですね。
- ぬいさし「でてきたとなり♪」
- はめこみ円柱「ひとりでできるよ」
- ピンクタワー「これは大きいかな?小さいかな?」 (目を閉じて手渡された立方体を、順番に積む)
- クリスマスツリー「きれいに作る♪」
- 赤と青の数棒「できるよ♪」
この時期、年長さん達は「今日は連続数字2枚(10×2)書く!」「はたおりやりたい!」「折り紙で難しいの作りたい!」と、それぞれの目標がしっかりしています。 年少・年中さん達も、周りが見えてきて、みんなで一緒に教具を楽しむことができます。 理解力やお互いを認め合う心が育っているのですね♡
- 折り紙「ここが難しいんだ~♪」
- 連続数字「ここ、のりがはがれてる!」
- 数の構成(ビーズとカードをあわせる)
- 鉄製はめこみ「きれいな模様♪」
- はたおり「すごーく楽しい!」
——モンテッソーリ教育の数教具————-
- 教具を手でさわり、数え、確かめることによって、理解を深めるように工夫されています
→教具(具体物)を通して、スムーズに数の概念(抽象)を理解できるようになります
- 感覚教具を十分に使って、感覚の違いがよくわかるようになることが大切です
- 数の土台は生活の中にあります → 秩序のあるものは、すべて数につながっています
教具 砂数字板、赤と青の数棒(1~10)、つむ棒箱(0~9)、数あそび、セガン板Ⅰ・Ⅱ(数の構成)、数字うつし書き、100並べ(1~100)、10進法(1,10,100,1000)、連続数字(順番に数を書く)など
- 赤と青の数棒(1~10)
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★年長さんには、重さが実感できる数のビーズを使って、1から1000の数を紹介します【10進法の紹介】
先入観をもつ前に、数に出会った子どもは、大きい数への恐れをもちません。
「1のビーズはとても小さい」 → 10 → 100 → 「1000は大きくて重い」 ・・・ 順番に手で触って量を体感することによって、確信をもって 「これは1000!」と実感できます。
どんな時も、 『感じる』こと(感覚)って大切ですね♪
モンテッソーリだより ~ おはなし きいてね! ~ 2023.10.31
子どもは幼児期にたくさんのことばを吸収します。今、興味があることが十分にできると、話したいことがどんどん湧き出てきます。「先生みて! 自分でできた!」「(糸)通せたよ」「もう一回やってみる!」「これ、ちょー楽しい!」「僕のぬいさし、玄関に飾ったんだよ」「イルカショーで水がバシャーって・・」 伝える喜びを知り、ますます自信をつけていきます。子どもが一生懸命伝えようとしている時は、目を見て、ていねいに話を聞いてあげましょう。 どんな話でもしっかりと受けとめてもらえることで、心が安定し、さらに自分の力を発揮していけるでしょう ♡
- 貝のパズル「ひとりでできた!」
- マトリョーシカ「もう一回♪」
- ぬいさし「むずかしいのもできる!」
- 折ってかいて切る「色もぬる♪」
- 年中赤と青の数棒「10はながーい!」
————モンテッソーリ教育の言語教具———————-
・子どもは 話す→ 書く→ (意味を理解して)読む の順に習得していきます。
・話し言葉は、日常会話や歌・言葉遊び・絵本がとても大切です。
・書き言葉の教具は、どれも手の筋肉を使って覚えるものです【筋肉記憶】
・「書く」ためには、生活の練習(切る・縫う・折る・運ぶetc.)を通して、手が、自分の思った通りによく動くようになることが大切です。
・鉛筆をしっかり持つためには、3本指や腕のコントロールが必要です。
教具~かべ文字(♪五十音の歌)・砂文字(なぞる)・文字スタンプ・うつし文字
鉄製はめこみ(色えんぴつで形の枠をなぞる)・絵カード・カルタなど
- ♪ あひるのえんそく あいうえお あいうえお あいうえお~ ♪
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- 文字スタンプ「お名前かけるよ」
- 折り紙「次は裏返すんだ!」
- ぐるぐるカード(しりとり) 「つながるかな?」
- 年長はたおり「ママ、驚くと思う♪」「次はどの色にしようかな?」
★絵本は心の栄養です♡
絵本のよみきかせは、ぬくもりや愛情とともに、子どもの心に豊かな世界を広げ、成長を助けます。
自分のために一生懸命読んでくれた親の声や姿がしっかりと心に残り、親子の絆を強くします。
また、絵本の世界で冒険し、困難にあい、それを乗り越えて幸せになることを、共に体験することができます。
おひざの上やおふとんで、ゆったり、ゆっくり語りかけましょう♪ 子どもにとって何より幸せな時間になりますように♡
モンテッソーリだより~ 感じながら学ぶ ~ 2023. 9.28
3~6才は 「見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」 などの感覚が、最も発達する大切な時期です。【感覚の敏感期】
感覚の発達は、脳の発達を促し、知的活動の基礎となります。幼児期に、十分に五感を使っておくと、目で見なくても頭の中でいろいろなことをイメージできるようになります。水や土・砂、風、花、虫・・・いろいろなものに触れて、感性の豊かな人に成長してほしいですね♪ 子どもが自分で何かを発見したり、喜んでいる時、大人も一緒に喜んであげると、子どもは自己肯定感を高め、自信を持って自分らしく生きていく力をつけていくでしょう。
- くぎ打ち遊び「じょうずでしょ?」
- ぬいさし「こっちから出てくるかな?」
- 年少茶色の階段(1本ずつ並べる)「階段になった!」
- 色つき円柱「ピッタリのせるよ」
- 動物の名前「全部よめるよ」
—モンテッソーリの感覚教育———————————-
子どもは五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を使って、まわりの世界を吸収していきます。
・感覚教具は、子どもが今まで経験してきたことを秩序づけ、大きい・小さい、高い・低い、長い・短い、重い・軽い、などの抽象概念を作りあげます。
・教具を何度もくり返すことで、深く集中し、体と心のコントロールを身につけます。
・言語・算数教育の基礎 ・ 論理的な思考力を養います【知的活動の土台】
教具~ピンクタワー(大きさ)・茶色の階段(太さ)・赤い棒(長さ)・はめこみ円柱(大小・高低・太細)・重量板(重さ)・色板Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(色彩感覚)・二項式・三項式の箱(立方体の構成)etc.
- ピンクタワー「できた!」
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- 色水実験「これおもしろいね!」
- 3本あみ「はじめてやってみたの」
- 年長セガン板Ⅱ(11~99)具体物を使って
- 数の構成「5000は1000が5こ」
- 折紙と5本あみ「可愛いの作ろ♡」
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『敏感期(びんかんき)』ってなあに?
乳幼児期には、特定のものごとに強く興味をもち、同じことを集中してくり返す時期があります。モンテッソーリはこれを『敏感期』とよび、成長と共にさまざまな敏感期(秩序・運動・言語・数etc.)が次々に現れることを発見しました。 やりたいことを楽しみながら学べる時期なので、子どもが今、何に興味があるのかをよく観察して、十分にさせてあげましょう。 敏感期を上手に利用して、「できた!」の体験を重ねられるといいですね♪
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