幼稚園だより
モンテッソーリだより ~平和をつくるための教育~ 2021.1.29
子どもには、一つのことに夢中になり、同じことをくり返しながら、能力を伸ばす時期があります。
モンテッソーリ教育では、それを『敏(びん)感(かん)期(き)』と呼んでいます。 敏感期には、言葉・秩序・小さなもの・感覚・文字・数・文化など様々なものがあります。 わが子が「今、何の敏感期なのか」をよく観察し、やりたいことを十分にくり返しできる環境を整えてあげることが、子育てのカギです♪
子どもは、求めているものにぴったり合うものに出会うと、何回でもくり返します。 そして、手と五感を使ってくり返すたびに、より集中し、やり終えた後は満足感を得て、顔が変わっていくのがわかります(^^♪
- 野菜切り ・ 色水実験
- ぬいさし(和ばさみも使えます)
- 2本あみでおばけ👻
- 幾何立体「ぴったり!」
- 赤と青の数棒(手を使って数える)
- 折り紙「小さい折紙でも作れる!」
- 十進法「3000!重い!」
- 連続数・・よく考えて、ゆっくり、ていねいに
- 織る紙【年長】 色を選んで、専用の棒に挟んで…集中!
——モンテッソーリの文化教育(コスミック教育)——————————————
◆モンテッソーリは 『世界には平和をつくるための教育が必要』とし、コスミック教育を確立しました。 宇宙に存在する様々なこと(生物・歴史・地理・宗教・音楽など)を伝えていこうとする壮大なスケールの領域です。年長児向(6才から文化の敏感期)
◆地球のすべてのものはつながっていて無駄なものはない→一人ひとりが大切
◆知識を与えることが目的ではなく、「どうして?」という気持ちを大切に、観察したり、手でさわるなどの体験を通して、自分でその先を考えていきます。
◆全体から部分へ進めていきます。(宇宙からスタートします→地球→陸→国…)
- 年長さんに『宇宙・地球』の話をしました。聞く力・考える力・考えたことを言葉にする表現力に驚きました!(地球儀・世界地図などを使います)
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★「待つ」
子どもは自分がやりたいこと・選んだことを尊重され、「できた!」の体験を積み重ねるほど自信がつき、「大切にされている」という自己肯定感を育みます。なるべく指示せずに、子どもが自分で考えて行動できるチャンスをたくさんつくってあげましょう。 あせらせず、子どもの力を信じて 「待つ」ことが大切です♡
でも時には、「次は何をしたらいいかな?」と声をかけて、サポートしてあげるといいですね。
モンテッソーリだより ~ 愛は家庭から ~ 2020. 12. 18
クリスマス会の劇やダンス、すばらしかったですね。 子ども達からたくさんの感動をもらいました♪
練習のつみ重ねの中で、『見る・聞く・考える・待つ』など、大切なことをいっぱい学んだことでしょう。
みんなで協力して一つのことをやり遂げる喜びを知った子ども達。 ゆりの部屋でも、教え合ったり、協力して活動する姿がみられます。 どんな時も、子ども達は輝いています☆彡
- ペグさし「きれいに並べたよ」
- せんたく「自分でできる!」
- みんなで茶色の階段
- ピンクタワー「できた!」
- 待ってる時にフラミンゴ(片足バランス)年少
- 文字うつし「自分でかけるよ」
- ぬいさし「おもしろい!」
- 雑音筒「同じ音をさがすよ」
- 赤と青の数棒「数えられる!」
- フラミンゴで集中「フラフラしないよ」年中
- 数のビーズとカード 「大きい数もわかるよ」
- 「1333‥ちょっと重い」
- 色板〔濃淡〕「よく見るとわかる!」
- ぬいさしブーツ「かわいい♡」
- セガン板Ⅱ(連続数のしくみ)
★ 「愛は家庭から始まります。・・・家族を大切にしてください」 「平和は、ほほえみから始まります」 (マザー・テレサのことばより)
年末の忙しい時期になります。 子どもの目を見て語りかけ、子どもの声に耳を傾けてください。そして、しっかり愛情が伝わるように、「大好き!」と抱きしめてあげましょう。 きっと笑顔になるはずです♪
時には、カードや手紙を書いて伝えてみませんか? 何度でも見られて、うれしい気持ちがふくらみます。 もちろん、字が読めなくてもOKです! おひざにのせて、心をこめて読んであげましょう。
クリスマス、そしてお正月・・・みなさまのご家庭がほほえみにみたされますように、お祈りいたします♡
モンテッソーリだより ~ 数(かず) っておもしろい!~ 2020.11.30
クリスマスの歌声が聞こえてくる中、子ども達は「やりたい!」と思うことを選んで、集中しています。
この時期は、みんなで一つの教具を囲んで一緒に楽しむことができます。順番にお友達がするのを静かによく見ながら待ち、できたら一緒に喜ぶ姿がみられます。お互いを認め合う心が育っているのですね。
「数」は子ども達の日常生活に密着しています。出席シールをはる・ハンカチをたたむ・紙をぬう・編む・折り紙など・・・一つひとつを正確にやってみようとする心(秩序感)がとても大切です。 「どんぐり、数えてみよう」「コップを5つ並べて」・・・手を使って「数」を活用するチャンスがたくさんあるといいですね。
- 幾何立体 「ぴったりのったよ」
- せんたく 「ゴシゴシ♪」
- ピンクタワーと茶色の階段、順番を待って楽しくできます♪
- 魚の名称 「これはマグロ」
- 文字スタンプ(友達の名前)
- 二項式の箱(a+b)3
- 連続数字(ビーズが1ずつ増える)
- ビーズとカードで数作り「大きい数もわかる」
- 100並べ(1~100)
- ハートのバック「教えてあげるね」
モンテッソーリ教育の数教具
- 教具を手でさわり、数え、確かめることによって、理解を深めるように工夫されています
- →教具(具体物)を通して、スムーズに数の概念(抽象)を理解できるようになります
- 感覚教具を十分に使って、感覚の違いがよくわかるようになることが大切です
- 数の土台は生活の中にあります → 秩序のあるものは、すべて数につながっています
教具 - 砂数字板、赤と青の数棒(1~10)、つむ棒箱(0~9)、数あそび、セガン板Ⅰ・Ⅱ(数の構成),100並べ(1~100)、10進法(1,10,100,1000)、連続数字(順番に数を書く)など
- セガン板Ⅰ(11~19の構成) 「10と9で19!」
- 年長さんには、重さが実感できる数のビーズを使って、1から1000の数を紹介します 【10進法の紹介】 先入観をもつ前に、数に出会った子どもは、大きい数への恐れをもちません。
「1のビーズはとても小さい」 → 10 → 100 →「1000のビーズは大きくて重い」・・・順番に手で触って量を体感することによって、確信をもって 「これは1000!」と実感できます。 どんな時も、 『感じる』こと(感覚)って大切ですね♪
モンテッソーリだより ~ おはなし きいてね! ~ 2020.10.30
子どもは幼児期にたくさんのことばを吸収します。今、興味があることが十分にできると、子どもは話したいことがどんどん湧き出てきます。 「できた!」「先生、みて!」「きれいに切れた」「これ、続きにするね」「昨日公園いったの」「どんぐり拾ったよ」「8が書けたよ」・・・言葉で伝える喜びを知り、ますます自信をつけていきます。 やりたいことがあって、話したいことがあるって、ほんとにすてきです♪
子どもの目を見て、たくさん話を聞いてあげましょう。 心が満たされてもっと笑顔になれるはずです♡
- 野菜切り(お母さんみたいに)
- はめこみ円柱(3本指で)
- ぬいさし(紙・毛糸を選んで)
- 切って塗ってハロウィーン♪
- 鉄製はめこみ(きれいにかくよ)
- 色水を注ぐ(線ピッタリ)
- 5本あみ(きれいな色で編む)
- みんなで数あそび(カードの数だけとる)
- 文字スタンプ(友達の名前)
- セガン板(数の構成)
モンテッソーリ教育の言語教具
・子どもは 話す → 書く → 読む の順に習得していきます。
・話し言葉は、日常会話や歌・言葉遊び・絵本がとても大切です。
・書き言葉の教具は、どれも手の筋肉を使って覚えるものです【筋肉記憶】
・「書く」ためには、生活の練習(切る・縫う・折る・運ぶetc.)を通して、手が、自分の思った通りによく動くようになることが大切です。鉛筆をしっかり持つためには、3本指や腕のコントロールが必要です。
教具~かべ文字(♪五十音の歌)・砂文字(なぞる)・文字スタンプ・うつし文字鉄製はめこみ(色えんぴつで形の枠をなぞる)・絵カード・カルタ・ぐるぐるカードなど
- ♪あひるのえんそく あいうえお あいうえお あいうえお~ ♪
★絵本は心の栄養
絵本のよみきかせは、ぬくもりや愛情とともに、子どもの心の中に豊かな世界を広げます。
親が子どもに語りかけることで、絵本の世界でいっしょに冒険し、困難にあい、それを乗り越えて幸せになる体験をすることができます。 その積み重ねが、子どもにも大人にも「生きる希望」を与えます。
また、親からの心のこもった語りかけは、豊かな人間関係をもてる力と、しっかりと聞く力を育てます。
おひざの上やおふとんで、絵本タイムしてますか? ・・・ スキンシップもかねて、ぜひ ♡
モンテッソーリだより~ 感じながら学ぶ ~ 2020. 9.30
幼児期は 「見る・聴く・触れる・嗅ぐ・味わう」 などの感覚(五感)が、最も発達する大切な時期です。 感覚の発達は、知的活動の基礎となります。 十分に感覚を使っておくと、目で見なくても頭の中でいろいろなことをイメージできるようになります。 自然の中で、水や土・砂、風、石ころ、花、虫・・・いろいろなものに触れて、いっぱい感動して、感性の豊かな人に成長してほしいですね♪
子どもが発見したり感動して喜んでいる時、大人も一緒に喜んであげると、子どもは自己肯定感を高め、自信を持って自分らしく生きていく力をつけていくでしょう。
- せんたく「ゴシゴシ、おもしろい♪」
- わつなぎ「トンネルして・・」
- ぬいさし「出てきたとなり♪」
- 3本あみ「順番におるよ」
- 赤い棒「長いけど、持てるよ」
- みんなでピンクタワー「大きいのからね!」
- はめこみ円柱「音がしないように」
- 10進法「1000はこれ!」
- 100のくさり(1から100)
- セガン板(数の構成)
モンテッソーリの感覚教育
子どもは五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を使って、まわりの世界を吸収していきます。
感覚教具は、子どもが今まで経験してきたことを秩序づけ、大きい・小さい、高い・低い、長い・短い、重い・軽い、などの抽象概念を作りあげます。
教具を何度もくり返すことで、深く集中し、確実に身につけることができます。 また、言語・算数教育の基礎 ・ 論理的思考力を養います。
教具~ ピンクタワー(大きさ)・茶色の階段(太さ)・赤い棒(長さ)・はめこみ円柱(大小・高低・太細)・重量板(重さ)・色板Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(色彩感覚)・二項式・三項式の箱(立方体の構成)etc.
- はめこみ円柱
★モンテッソーリ教育は、ただ自由に好きなことをさせる教育ではありません。
「使ったものを元に戻す」(次の人のために)・「順番を待つ」(教具は1つずつしかありません)・「他の人のじゃまをしない」など、社会のルールが身につくように、くり返し伝えています。 特に『待つこと』は大切な教育です。
子ども達が自分で考えて行動できるように、「どうしたらいいかな?」と声をかけています。
みんな、一生懸命考えて、がんばっています(^^♪




























































