スミレ幼稚園
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幼稚園だより

自分の量る秤で量り与えられる(マタイ7,2)

ワールドカップで沸いています。日本が決勝トーナメント16チームになんとか行ってほしいと応援しています。セネガル戦で先取されながらも引き分けに持ち込んだ日本チームを誇りに思います。このような国際試合になると、どうしても愛国的気分になります。コロンビア戦のあと、日本人サポーターがスタンドのゴミ拾いを始めたことで話題になっています。「来たとき以上に綺麗にして返す」とインタビューで応えていたのが印象的でした。かつて、ボーイスカウトの活動をしていた頃を思い出しました。美しい森と綺麗な小川のある茅野のキャンプ場でした。新入の隊員が小川で飯ごう炊さんの片付けで、ご飯粒や野菜の切れ端を川縁に捨てていました。早速隊長に呼び集められ、言われていたのがこの言葉でした。

今回の関西地区の予期せぬ地震でかなりの家屋にダメージがあったようです。つい今度の土曜日、日曜日を利用して沢山のボランティアがやってきて、一人暮らしの方々の家の掃除、片付けを手伝っていたことも知りました。受付が対応できなかったほどの人数だったようです。こんなうれしいニュースを聞いて、日本も捨てたもんじゃないと心底うれしく思いました。アメリカでは不法移民の親子が引き離され,母を呼び求める子供たちの泣き声、アフリカからの難民をこれ以上受け入れないイタリア政府の厳しい仕打ち等、世界には人を思いやる事に不寛容な空気が漂っています。人とは何か。人は人に対してどうあるべきなのかと言う根本的な問いかけが投げかけられています。人を排除するも、人を暖かく受け入れるも最終的に決めるのは人です。人の上に、人をごらんになっておられる神様の目があります。「あなた方は、自分の量る秤で量り与えられる」。さてどんな秤(はかり)を私たちは持てば良いのでしょうか。

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-06-29

あなた方は「然り」は「然り」とし、「否」は「否」としなさい。(ヤコブ5,12)

 無いと言っていた資料が今になって出てきたり、公式文書の改ざんが行われたり、加計学園・森友学園の件で大切な国会審議時間が費やされています。日大アメフトのラフプレーの件でも当の学生の証言と、監督たちの主張が異なっていることなど、一体日本はどうなっているのか。「然り」。つまり「そうであること」は「そうである」と言うこと。また「否」。つまり、「そうでないこと」は「そうでない」と正直に言うことは基本的な聖書の教えです。

「本当のことを知りたい」と思うのですが、真相が不明確のまま過ごさねばならない世の中になり、いつまでもすっきりしない暗雲が世の中を暗くしています。

 「神様のお話」の時間があり、園児たちにお話をしています。私にとって、大変緊張する厳しい時間でもあります。子供の、まっすぐにものを見、考える純粋な目に私自身がさらされるからです。先日は、「アダムとイブの物語」をお話ししました。蛇にそそのかされて、神様から食べてはいけないと言われていた、木の実をとって食べたお話です。約束を守らないこと、決まりを無視することは「いけないこと」と言うお話です。「いけないこと」と知りながら「いけないこと」をする人間の暗い部分を子供ながらに少しずつ理解していくことが「神様のお話」の役割でもあります。「お友達にしてはいけないことをしたことはありませんか?」とたずねるとみんなそろって「ありませーん!」と大きな声で返事が返ってきます。自分に当てはめて、お話を聞ける年齢にないからでしょう。自分の心に嘘をつかない良い人間になってほしいと願っています。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-05-31

羊はその声を聞き分ける(ヨハネ10,3)

年少組のたんぽぽ・ちゅうりっぷさんのグループはいま集まったり、一緒に列を作ったりする練習をしています。先生たちは大変そうだが、見ていて大変楽しい。当の本人たちは、何度も呼び掛ける先生の声を聞いてなく、勝手気ままに自分の世界で楽しんでいるように見えます。家庭では、一人ひとり親から名前で呼ばれ、親子の日ごろの関係性が構築されているので問題はないのですが、先生が全体(集団)に向かって呼び掛けるとなると「みーなさん!」となる。「みーなさん」とは誰のことか?自分以外の人に呼び掛けているのかな?と理解しているのではないかと思われます。私たち大人もそのような受け取り方を今でもしているように思います。自分の名前が具体的に呼ばれない限り、だれか他の人のことでしょうと。

聖書のお話の中に、神様と人間との関係を、羊飼いと羊の関係に例えて語られているところがあります。当時の羊飼いは自分の羊を夜は共同のひつじ小屋(小屋といっても石垣で囲い、オオカミから羊を守るための柵のようなもの)に入れ、夜を過ごさせ、朝になると飼い主が呼び出し、牧場に連れていく。夜は他のグループの羊と一緒に過ごすため、よその羊と自分の羊の区別がつきません。しかし羊飼いが声をかけると、その羊飼いの羊は間違いなく出てくるそうです。羊は自分の主人の声以外の羊飼いの声には、絶対について行かないそうです。

「羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す」(ヨハネ10,3)とありますが、羊飼いたちは、一匹一匹をどのような名前で呼んでいるのか大変興味深いです。

神様と人間の関係に置き換えると、どうでしょう。自分の名を呼ぶ神がいて、人間の道から反れないよう、私の名を呼んでくださっていると言うことでしょうか。羊は自分を呼ぶ羊飼いの声は聞き分けるのに、人間の方は神様の呼ぶ声(良心の呼び声)に素直なのでしょうか。政界では森友・加計学園でもめています。意識して神の声を聞かないように頑張っているのでしょうか。

園長 鈴木正夫

 

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-05-02

「子供たちを私のもとにこさせなさい。妨げてはならない。」(マルコ10、14)

 イエス様に触れてもらおうとして、人々が自分の子供を連れてイエス様のところにやって来ます。イエス様のお供をしている弟子は、そのような親たちに向かって叱ったとあります。きっと自分たちの偉い先生に、わけのわからない子供たちはふさわしくないとでも思ったのでしょう。聖書のお話は、二千年前のおはなしです。どの時代でも、自分の子供に対する親の思いは同じだと思います。イエスのような超有名な方に自分の息子や娘に触れてほしいと思う親の願いがそこにあります。このような振る舞いをする弟子たちに対してイエスは憤られたとあります。小さき者に目を注がれる神様(天の父)のお心を伝えようとするイエス様にとって、不本意なことであったことでしょう。

 四月。新しい年度を迎えます。希望に満ちて幼稚園に通われることでしょう。初めて幼稚園に入園されるお子様は確かに不安でしょう。親はそれ以上に心配なこともあるでしょう。自分の子供のこと、その成長具合、能力、性格、親への依存度など具体的なことを知っているがゆえに益々心配になることもあります。でも、「案ずるより産むが易い」と言われるように、思い切って子供を旅立たせましょう。

 イエス様の先の話では、「子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。」とあります。人間関係が希薄になり、人を警戒し、疑心暗鬼の時代になって、簡単に人を信用できなくなった現代、誰か我が子を抱き上げ、祝福してくれる、信頼の出来る人がいてほしいのです。これは少なくとも二千年前からの親たちの願いでもあります。そのような祝福の気持ちで子供たちを迎えることがこのスミレ幼稚園の役割だとおもっています。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-04-11

この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりも多く入れた。(マルコ12,43)

 ピョンチャン・オリンピックが終わり今度はパラリンピックが始まるようです。メダル、メダル、金メダルと言うことを強調するマスコミに扇動され、メダル数でオリンピックを評価する傾向にあります。もちろん、努力目標として賞を目指し、アスリートたちのモチベーションを高めることは当然大切です。当のアスリートたちにとっても、メダルをもらうこととそうでないこととは大きな違いがあることでしょう。これからの選手生命を支えるスポンサーのことなど、具体的な現実問題があることも確かです。それにしても、それまでの長い準備と、競技場での激しい戦い、それを応援する視聴者の期待とがあったりし、そこには視聴者以上に、選手たち自身の素晴らしいドラマがあることに気づきます。今まで知らなかった種目に新たな共感と感動が生まれます。カーリング女子の最後の一投は私にとって印象的でした。準決勝の韓国戦で最後の一投で負け、三位決定戦のイギリスとの戦いで、これも最後の一投で日本の方が勝利しました。まさに相手あってのスポーツの面白さを味わった瞬間です。スピードスケート500メートルの小平奈緒選手と韓国のイ・サンファ選手との友情のシーンも印象的でした。ソチ大会まで世界一だったイ・サンファ選手が泣き崩れているのを見て、近寄り抱きしめている姿です。いつまでも王者でいられない悲哀、彼女を目標に追い上げ、ついに追い抜いた小平選手。二人のこれまでの友情の話がそこにあったことも知りました。

 わずかのお金しか入れられなかった、貧しいやもめの賽銭は、だれよりも多かったとイエスが指摘しているお話が聖書にあります。結果も大切でしょうが、目に見えない一人一人の深い思い、そして努力しても報われなかった多くの涙にも心を寄せることこそ味わい深いものなのです。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-02-28
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