スミレ幼稚園
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幼稚園だより

産めよ、増えよ、地に満ちよ(創世記1,28)

産めよ、増えよ、地に満ちよ(創世記1,28最近のニュースにとても表現のしようのない、心の痛みのような、それがまた濡れ落ち葉のようにいつまでも心からはがしとることのできない不快な気分にしてしまう思いが続いています。

座間の9人の殺人事件、北海道での12歳の少年のナイフによる殺害事件です。エジプトでは過激派のテロ攻撃で何百人かの人々が殺されたニュースもありますが、少し性質の違った事件のように思います。政治・宗教などのイデオロギー(過激思想)に基づくテロ行為ですから、絶対認められるものではないものですが、そこに憎しみ、排除の論理、信条の違いなどの理由が垣間見られるものです。

ところが、日本で起こっている薄気味悪いこれらの事件には理由が見えないと言うことでしょうか。何のため?「人を殺してみたかった」と言う少年。死にたいと表現するほど心病んだ、若い女性たちを相手に、躊躇もなく次から次へと死体の山を積み上げ、まるで肉屋さんのようにからだをさばき、ボックスにしまい、同じ場所で寝泊まりしているのです。

人とは何者か。人は何のために生まれ、そして死んでゆくのか。愛し合って結ばれ、子が生まれ乳が与えられ、立ち上がって歩き出した時の親の感動を知っているだろうか。

「産めよ、増えよ、地に満ちよ」(創世記1,28)神が世界へ命を呼びだされたときの言葉です。何もない、無機質の中から命を呼び出す神様の強い思いが感じられる言葉です。「生きよ。力いっぱい命を生きよ。」と言っているのです。

戦争も知らず、何でもお膳立てされ、いつだって開いているコンビニ。スマホを操作し、好き勝手に自己主張をし、わがままに生きていける今の日本には、必死になって「いのち」をつなぎ止め、それを維持し、生きようとする人間の本来的な生命力が失われてしまったのかもしれない。

「生まれてきてくれて、ありがとう。お誕生日、おめでとう」とお誕生会のたびに言うようにしています。12月はクリスマスです。イエス様の誕生日です。人類に神の子が宿った喜びの日です。決して環境の良いところではない、馬小屋でお生まれになったと言われています。どんないのちも失われてはいけない「いのち」を大切に思うときです。

園長 鈴木正夫

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-12-04

良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ(マタイ7,17)

最近のニュースでは、神戸製鋼のデーター改ざんがあったり、日産を始め他の会社も資格のない方が製品の検査をしていることがあったりしていることが話題になっています。本当に大丈夫なのだろうか心配になります。また、家電製品の業界では、サイレント・チェンジということもおこっているそうです。日本のブランド名を持つ家電メーカーが、中国やその他の国々の下請け会社に仕事を発注し、安く生産していると言うことですが、その下請け会社が、またその会社の下請け会社に仕事を回し、よりやすい生産をさせています。たくさんの部品があります。よりやすい部品を求めその下請け会社は、関連会社から部品を買い求め、利益が上がるよう経営努力をしているのが現状です。本来発注した会社の設計とは違う部品が使用され、見た目では遜色ない製品が仕上がってきますが、時間とともに発火したり、不具合を生じさせたりしているそうです。その製品は時限爆弾を抱えているようなものだと言われています。これがサイレント・チェンジ(密かに変えられる)ということらしい。

幼稚園は人造りです。人造りにはサイレント・チェンジのようなことがあってはならないのです。時限爆弾を抱えていて、いつか爆発したり、発火したりするようなことが絶対にあってはなりません。間違いのない、正しい部品と確かな技術に基づいた製品のように、人造りは安上がりでなく、手間暇かけ、一人一人の子供が確かな力を身につけるよう教育することです。聖書にあるように、いま子供にすべきことは、「良い木」となるよう育てることです。必ず「良い実」を結びます。「良い木」を育てるのは当てにならない他人にすべてを任せきってもなりません。まずは、親がしっかり見届ける必要があるのです。

園長 鈴木正夫

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-11-01

人はパンだけで生きるものではない(マタイ4,4)

園庭のブランコその他の遊具がきれいになりました。ついでに鉄棒の横にあるマテバシイの木もきれいに剪定しました。今年の運動会はすっきりした感じで迎えられそうです。話によれば、今年剪定された木は来年には花を咲かせないらしい。教会の入り口の二本のキンモクセイもきれいに剪定いたしました。そろそろキンモクセイの時期ですが、今年はいつも楽しみにしているいい香りは望めそうにありません。自然には自然なりの決まりがあり、人間の都合の良いようにはいかないことがわかります。

人間は品種改良とか、遺伝子組み換えとか色々な形で人間の都合の良いように自然を変えてきた経緯があります。ナシやブドウなど秋の味覚も一昔前に比べれば格段に大きく、甘く、しかも綺麗になっています。それにしても、地震や台風、最近は竜巻などの自然災害が目立つようになってきました。一度に降る雨が半端ない量になったり、地球規模では氷河が溶け始めたり、ある島が水浸しになりつつあると言う話もあります。人は自然を多少操作できても自然そのものをすべて思い通りにはコントロールできないという現実に向き合わされてしまいます。人の生や死も同じです。

なぜわたしは生まれ、なぜわたしは今ここに居るのか。そしてなぜわたしは死ななければならない存在(自然)なのか。この問題にはいつか自分自身で答えを出さねばなりません。「人はパンだけで生きるものではない」と聖書にあります。食べ物によって生物学的いのちが保たれればよいということではないことをいっている言葉です。人としての命のあり方に目を向けさせます。友達が川におぼれ、助けにいった方が死んでしまったと言う話があります。それは、一見無意味な行動であったようにも見えますが、人を助けようとした彼の行為は、間違いなく、人らしいいのちのあり方であったと思うのです。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-09-29

私は裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。(ヨブ1-21)

八月も後半になり、少しは涼しくなるのかと思いきや、30度度を超える暑さが続いています。25日33度。お預かりの子供たちも水遊びで過ごしました。

異常気象と一言で言ってしまえばそれまでですが、今年の夏は台風・居座り低気圧等で集中豪雨があり、各所で地滑り、土砂災害があり、道路も寸断されました。楽しみにしていた、長野県での教会関係の子供たちのキャンプは、ほとんど毎日が雨。最後の一日だけが少し日が射しただけでした。

人間の手では制御できない自然という、時にはやっかいな現実というものがあります。人の死もそうです。今年もたくさんの方々を見送りました。火葬のあと、お骨を拾うことにも立ち会いました。立派な棺でかまどに入れられましたが、ほんの一時間過ぎでわずかなお骨となって出てきます。係の方が、冷静に「これは、のど仏、下あごで・・・」などと説明する姿が思い出されます。生前は笑ってお話をし、また悩まれておられたあの方は、どこに行かれたのだろうか。

「私は裸で母の胎を出た」というのはヨブ記という聖書の中にある言葉です。神を恐れ、悪を避ける正しいヨブは大富豪でした。ところが一夜のうちに、恵まれたすべての子供たちや財産が奪われることになりました。神を呪うのではなく、自分の存在の現実を冷静に言ってのけた言葉と受け止められます。

特にいやな現実を認め受け入れることは誰でも勇気の要ることです。でも、人はおごることなく、心のどこかで、思うように行かない「存在の現実」に気づいていることが大切であることをいっているお話でもあります。

園長 鈴木正夫

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-08-30

惜しんでわずかしか種をまかない者は、刈り入れもわずか(コリント二9,6)

家庭の支出の割合はどうなっているでしょうか。普通あまり気になっていないかもしれません。衣食住が賄えることが基本でしょうが、なんでもありのこのご時世、あれこれと出費がかさんでいるのは、どの家庭も同じでしょう。教養娯楽費という言葉があります。新聞をはじめ、本・音楽・映画・演劇など文化面に使うお金です。どうしても衣食住の基本が最優先で、余裕があればということでしょうか。

国の予算配分ではよく「骨太の」とか言われる予算が発表されています。軍事費が伸び経済効果を上げるためか、大企業の法人税が引き下げられ、中小企業は伸び悩み、格差社会の傾向が見えるように思われます。豊洲・築地の公共工事の話でもちきりです。公共の大きなお金がどこに投資されるのか、それは為政者の思想にかかっています。

それにしても、社会はこれからも続いていきます、子どもたちの未来と関ります。働いて食べていける社会構造をしっかり構築してほしいものです。戦争・災害等でも起きればすべてが破壊されていきます。平和憲法にこだわるのも当然なことでしょう。

ナショナリズム(国粋的考え)に走らず、どの国とも友好関係を築き、協調し、敵をつくらない平和的施策に専念すべきかと素人なりに考えます。そのため、子供たちにはしっかりとした教育が必要です。教育は人としての教養を深めるような人間教育のことです。

すぐに採算がとれるとは思えない教育費にどれだけ多くのお金を割くことができるかが重要になってきます。思い切って教育に力を注ぎましょう。

園長 鈴木正夫

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-07-03
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