スミレ幼稚園
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幼稚園だより

羊はその声を聞き分ける(ヨハネ10,3)

年少組のたんぽぽ・ちゅうりっぷさんのグループはいま集まったり、一緒に列を作ったりする練習をしています。先生たちは大変そうだが、見ていて大変楽しい。当の本人たちは、何度も呼び掛ける先生の声を聞いてなく、勝手気ままに自分の世界で楽しんでいるように見えます。家庭では、一人ひとり親から名前で呼ばれ、親子の日ごろの関係性が構築されているので問題はないのですが、先生が全体(集団)に向かって呼び掛けるとなると「みーなさん!」となる。「みーなさん」とは誰のことか?自分以外の人に呼び掛けているのかな?と理解しているのではないかと思われます。私たち大人もそのような受け取り方を今でもしているように思います。自分の名前が具体的に呼ばれない限り、だれか他の人のことでしょうと。

聖書のお話の中に、神様と人間との関係を、羊飼いと羊の関係に例えて語られているところがあります。当時の羊飼いは自分の羊を夜は共同のひつじ小屋(小屋といっても石垣で囲い、オオカミから羊を守るための柵のようなもの)に入れ、夜を過ごさせ、朝になると飼い主が呼び出し、牧場に連れていく。夜は他のグループの羊と一緒に過ごすため、よその羊と自分の羊の区別がつきません。しかし羊飼いが声をかけると、その羊飼いの羊は間違いなく出てくるそうです。羊は自分の主人の声以外の羊飼いの声には、絶対について行かないそうです。

「羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す」(ヨハネ10,3)とありますが、羊飼いたちは、一匹一匹をどのような名前で呼んでいるのか大変興味深いです。

神様と人間の関係に置き換えると、どうでしょう。自分の名を呼ぶ神がいて、人間の道から反れないよう、私の名を呼んでくださっていると言うことでしょうか。羊は自分を呼ぶ羊飼いの声は聞き分けるのに、人間の方は神様の呼ぶ声(良心の呼び声)に素直なのでしょうか。政界では森友・加計学園でもめています。意識して神の声を聞かないように頑張っているのでしょうか。

園長 鈴木正夫

 

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-05-02

「子供たちを私のもとにこさせなさい。妨げてはならない。」(マルコ10、14)

 イエス様に触れてもらおうとして、人々が自分の子供を連れてイエス様のところにやって来ます。イエス様のお供をしている弟子は、そのような親たちに向かって叱ったとあります。きっと自分たちの偉い先生に、わけのわからない子供たちはふさわしくないとでも思ったのでしょう。聖書のお話は、二千年前のおはなしです。どの時代でも、自分の子供に対する親の思いは同じだと思います。イエスのような超有名な方に自分の息子や娘に触れてほしいと思う親の願いがそこにあります。このような振る舞いをする弟子たちに対してイエスは憤られたとあります。小さき者に目を注がれる神様(天の父)のお心を伝えようとするイエス様にとって、不本意なことであったことでしょう。

 四月。新しい年度を迎えます。希望に満ちて幼稚園に通われることでしょう。初めて幼稚園に入園されるお子様は確かに不安でしょう。親はそれ以上に心配なこともあるでしょう。自分の子供のこと、その成長具合、能力、性格、親への依存度など具体的なことを知っているがゆえに益々心配になることもあります。でも、「案ずるより産むが易い」と言われるように、思い切って子供を旅立たせましょう。

 イエス様の先の話では、「子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。」とあります。人間関係が希薄になり、人を警戒し、疑心暗鬼の時代になって、簡単に人を信用できなくなった現代、誰か我が子を抱き上げ、祝福してくれる、信頼の出来る人がいてほしいのです。これは少なくとも二千年前からの親たちの願いでもあります。そのような祝福の気持ちで子供たちを迎えることがこのスミレ幼稚園の役割だとおもっています。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-04-11

この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりも多く入れた。(マルコ12,43)

 ピョンチャン・オリンピックが終わり今度はパラリンピックが始まるようです。メダル、メダル、金メダルと言うことを強調するマスコミに扇動され、メダル数でオリンピックを評価する傾向にあります。もちろん、努力目標として賞を目指し、アスリートたちのモチベーションを高めることは当然大切です。当のアスリートたちにとっても、メダルをもらうこととそうでないこととは大きな違いがあることでしょう。これからの選手生命を支えるスポンサーのことなど、具体的な現実問題があることも確かです。それにしても、それまでの長い準備と、競技場での激しい戦い、それを応援する視聴者の期待とがあったりし、そこには視聴者以上に、選手たち自身の素晴らしいドラマがあることに気づきます。今まで知らなかった種目に新たな共感と感動が生まれます。カーリング女子の最後の一投は私にとって印象的でした。準決勝の韓国戦で最後の一投で負け、三位決定戦のイギリスとの戦いで、これも最後の一投で日本の方が勝利しました。まさに相手あってのスポーツの面白さを味わった瞬間です。スピードスケート500メートルの小平奈緒選手と韓国のイ・サンファ選手との友情のシーンも印象的でした。ソチ大会まで世界一だったイ・サンファ選手が泣き崩れているのを見て、近寄り抱きしめている姿です。いつまでも王者でいられない悲哀、彼女を目標に追い上げ、ついに追い抜いた小平選手。二人のこれまでの友情の話がそこにあったことも知りました。

 わずかのお金しか入れられなかった、貧しいやもめの賽銭は、だれよりも多かったとイエスが指摘しているお話が聖書にあります。結果も大切でしょうが、目に見えない一人一人の深い思い、そして努力しても報われなかった多くの涙にも心を寄せることこそ味わい深いものなのです。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-02-28

悔い改めて,福音を信じなさい(マルコ1,15)

 リオのカーニバルは有名ですが,キリスト教の国ではちょうどこれからがカーニバルの季節です。世界中にはずいぶんキリスト教の影響を受けたお祭りがあります。クリスマスやハロウィーンはキリスト教国ではない日本でも人気です。カーニバルもよく知られたお祭りでもあります。派手な踊りのパレードがテレビで放映されています。もともとこのお祭りは,これからキリスト様の受難の季節になり,断食や苦行をして少し厳しい時(四旬節)を過ごすので,その前に賑やかに,羽目を外してでも踊ったり,食べたり,極端に言えば快楽的な欲望を満たそうと言う趣旨のお祭りです。人は誰でも,厳しい,まじめな生活に縛られるのはいやなものです。かといって、人はそのままその場限りの楽しみばかりを続けているわけにも行かないと言う人としての本来性からの要求もあります。「福音」とは「良いたより」といわれ、人としての本来のあり方に戻ること,「そこにこそ本当の人の幸せがありますよ。」「本当の幸せは永遠に滅びないいのちに向かって生きることですよ」と言うお招きのようなものと理解していいでしょう。聖書のいっているように「人を愛すること」は大切です。しかし,愛しやすい人なら良いですが,そうでない人はちょっと。やはり,振り返ると自分の都合が中心になって人のことを本当に愛してなんかいない、ということが多いです。ですから,「悔い改め」なさいと呼びかけられているのです。「悔い改め」とは正直に自分の状態を認め、本来の方向へ向かうことです。それが「福音」(良いたより)に素直に耳を傾けることでしょう。カーニバルのニュースを見るとき,その場限りの楽しみを求める人間の現実と,それに負けてはいけない人間性の確保の問題があることを思い起こしましょう。 園長 鈴木正夫

 

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2018-02-01

「聞く耳のあるものはききなさい」(マルコ4.9)

 

新年おめでとうございます。昨年から連続する今日ですが、12月を超えると新年と数え始めるだけで、何か新しい感じが致します。過去との決別、良いことへの期待がそこにあるように思います。過去との決別は、もちろん良いことからの決別ではありません。失敗、病気、事故、決裂した人間関係等の良くない過去からの決別のことです。良いことなら、これからも続いて行ってほしい。悪いことからは離れたい。

さて、悪いことも良いことも自分でコントロール出来る部分はありますが、振り返ってみますと、自分のコントロールの出来るところではなくなってしまっていることに気づきます。「過去は変えられない」と言われているとおりです。

「聞く耳のあるものは聴きなさい」という聖書の言葉があります。「見ても見ず、聞いても聞かず」(マタイ13,13)、「見る目は持っていながら見ず、聞く耳は持っていながら聞かない」(エゼキエル12,2)なども同じ関連で言われている言葉です。これは、神様の正しい想いを見ようと思えば見えるのに、聞こうと思えば聞けるのに、それでもあなたは見ず、聞かずの生き方をしていますね。という叱責の言葉と理解できます。

新しい年を迎えました。どのような一年となるのでしょうか。こどもは間違いなく成長していきます。毎日、毎日の繰り返しを続けていくうちにまた新しい一年を終えることになるでしょう。こどもをどれだけ見、こどもの声をどれだけ聞く一年となるでしょうか。もちろんこどもだけでなく、身の周りにいる家族の一人一人にも同じです。「人を見、人に聞く一年」であってほしいと願っています。

園長 鈴木正夫

 

カテゴリー:聖書のおことば - 2017-12-22
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